2006.11.30 Thursday
『流れる星は生きている』
流れる星は生きている
藤原 てい
『国家の品格』の作者藤原 正彦さんの母親の手記です。
題名からはどんな内容なのか分かりかねますが、終戦時満州からの引き揚げの話です。
感動系の内容かなと思っていたら、内容があまりにも壮絶すぎて、ページをめくる手が止まらず、一気に読みました。
開拓団の方の話などは以前から読んだことがありましたが、藤原さんの旦那さん(故:新田次郎さん)は観象台(今で言う気象台)のお勤めの方で、軍人でもなく、開拓団の方でもない普通のサラリーマンの奥さんの状況に関しては初めてでした。
この本を読んで、終始感じたことは、母は強く、女は弱いということです。
別に男尊女卑とかそういう意味ではないのですが、終戦時のように混乱の中で、利己主義の極みともいうような状況下では、やはり力の強い、権力のある男性にはどう抗うこともできないということです。
いつ日本に帰れるのか分からない北朝鮮の町で乞食のような生活をして、子供を育てる藤原さん。
列車を降りて、徒歩で山河をいくつもいくつも越える状況は、見るに耐えないところがあります。
現在でも、韓国・北朝鮮は戦争時の日本の統治に関して、非常に怒っています。
しかし、この本に描かれている、朝鮮の皆さんはよくしてくれている人も多いです。
なんだか不思議です。
今日は「防衛庁」が「防衛省」になるかもしれない日。
日本がまたファシズムへの道を歩むとは思えませんが、戦争に負けるということはこういうことだという、重要な現実を私達は覚えておかなければならないのだと思う。
誰かが勝つということは、誰かが負けるということでもあります。
私達が勝ったとしても、どこかでこの藤原さん達と同じような気持ちになる人が出てくるということです。
「戦争をしてはいけない」ということの理由は、こういうことなのだと私は思います。
2006.11.27 Monday
新蕎麦堪能
2006.11.20 Monday
大瀬崎
2006.11.20 Monday
宇佐美の海
2006.11.17 Friday
『武士の一分』 試写会に行ってきました!
『武士の一分』公式HP
久しぶりに、本当の映画館での試写会でした。
新しくできた映画館だけあって、音響もよかったです。
妻:かよ役の壇れいさんがいらっしゃって、最初に挨拶をされました。
私の席からは小さくてあんまりよく見えなかったのが残念だったなぁ。
夫婦の絆、愛情がたっぷりの心温まる話でした。
お互いを思う気持ちに、私はかなり号泣してました。
私はこんなに夫を想っているかなぁと、考えさせられてしまったり。
今でも思い出して、頬を涙がつたいます。
山田洋二監督の想いや、それぞれの役者さんの演技には、たいへん満足です。
笹野高史さんの中間役、緒方拳さんの師匠役、坂東三津五郎さんの悪役。
どなたも素敵でした。
三津五郎さんは、坂東流のお家元らしく、華麗な剣さばきが見ものです。
笑いも随所に散りばめられており、見終わった後にすっきり感をもたらしてくれます。
試写会らしく、途中みんなで笑いました。
泣いた後に笑いがあったりで、2時間を感じさせないテンポがよかったです。
この映画の見所は、やはり木村拓哉さん演じる三村新之丞と、壇れいさん演じる妻の加世の2人の愛情にあると想います。
時代にこそ違いはありますが、夫婦はかくあるべきという関係だと思います。
さまざまな障害を乗り越える信頼関係と絆、愛情。
今の世に生きる私達には、このような純粋な気持ちはあるでしょうか?
いつの世になっても、互いを想う心は失ってほしくないものです。
そして、私にとっても三村夫婦は理想の夫婦です。
2006.11.12 Sunday
真っ白です!
2006.11.11 Saturday
薬師の湯にて 足つぼマッサージ中
2006.11.11 Saturday